電子ピアノが来た
佐川急便のお兄さんが、時間指定を見落として予定よりだいぶ早く午前中には巨大な箱で届いた。ちょうど子供たちは妻の実家に遊びに行っていて不在なのでその間に組み立てた。
電源を入れると妻が早速試し弾き。なんだか聴いたことのあるクラシックの旋律をポロンポロンと幾つかご披露。実は妻がピアノを弾くところなど今まで殆ど見た事が無かった私は驚いた。ど素人の私には弾けるか弾けないかの違いはわかっても、上手いか下手かはあまりよく解らない。従って妻の指先から聴いたことのある曲がいくつも出てくるのをみて、そして電子音とは言え、これまた素人の自分には普通にピアノの音に聞こえるので、なんだか安物建売の我が家に、有名な曲を奏でるピアノの音が鳴り響いているだけで、「おお、格調高いぞぉ!」と単純馬鹿ど素人の自分は感激した。妻と結婚して10年経ったのだが、目の当たりにするとそんな隠し球を持っていたのかと驚く。
子供たちが帰ってくると、部屋に置いたピアノにすぐに気がついて飛びついた。
「うわっ!どうしたのこれ!」
「ママ、たまには自分への御褒美で買っちゃった」と妻。
あ、あれぇ。お父さんのやぞ、たまには貸してやるぞ、では。。。
ピアノに群がる子供たちと妻も加わり、お姉ちゃんは猫踏んじゃったを妻に習って、早速練習開始。何故だか解らないが両手で弾いている。両手って難しいのではないのか?
その横で弟君は幼稚園時代にピアニカをやっていたせいか、片手で簡単なのを弾いて、「おとうさんは、でんきんのやろぉ?」と挑戦的な態度をとるも、全く反論できない私。しかし弟君は3分ほど触ったらもう飽きたらしくいつもどおりの遊びを始めた。なんというか、良く言えば冷静、悪く言えば無感激ながきんちょだ。
一番うれしそうなのはやはり妻。実家から持ってきたというリチャードクレイダーマンの楽譜をピッパリ出してきて、「ああ、もうわすれちゃった」等と言いながら楽しげだ。
完全においてけぼりの私。
ちょっと、練習してみるかな。。。なんて。
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